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フィッシング・ウィズ・ジョン
待ちに待った、というわけでもないけどジョンルーリーの『フィッシングウィズジョン』が届いた。この映画は確か10年くらい前に渋谷のユーロスペースで地味に上映された。六つのエピソードで構成されそれぞれジョンが、ジムジャームッシュ、トムウェイツ、マットディロン、ウィレムデフォー、デニスホッパー等友人たちと釣りに挑むオムニバス作品。“大鮫をしとめる”とか“巨大イカに挑む”とか、目的とナレーションだけは大袈裟だが、上記の連中がそんな冒険キャラなわけ無く、ジムは「何故オレはここにいる?」と自問を繰り返すし、トムは船酔いの末「まるで楽しくない」とぼやく。目的は何一つ達成されないままダラダラダラダラ映画は進む。釣果に対する疑問はいっさい誰も口に出さない。釣りを知らない人は釣りを語るとき何が何匹釣れたか、という部分にこだわるが、この映画はそんなことまったく追求しない。そもそも釣りの面白さは“自然と闘う”なんていう傲慢さじゃなくて、“自然と戯れる”というか“自然に遊ばれる”っちゅー行き当たりばったりなところにある。この映画も荒波やスコールに襲われたりするが、ハプニングにも動じず楽しむジョンたちの姿は、そんな釣りの醍醐味を教えてくれる。しかし、こんなテンションで釣りを楽しめる友達がいるなんて、なんて贅沢なことなんだ。



長野・渋温泉の源泉的なアレ。
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